メタルとファンタジーと Blind Guardian と Savage Circus と

昔から(ロニー・ジェイムス・ディオあたりから?)そうだけど、どうもメタル界隈(主にヨーロッパ方面)にはファンタジー系オタクや文系オタクを誘引する何かがあるらしく、ジャケット絵にドラゴンとかエルフとかゴブリンとかを描いたり、「伝説の英雄の戦い」みたいな歌詞の歌を作ったりするのが一つの様式になっているサブジャンルが、メタルの中に確実に存在しているのは間違いない。
そういったバンドの中において、昔の Blind Guardianマイクル・ムアコックやらトールキンやらスティーブン・キングやらP.K.ディックやらを節操なくモチーフにして、しかも憶面もなくそれを語ってオタクっぷりを丸出しにしており、たいへん好ましかったんだが、"Imagination From The Otherside" 辺りからは「節操なさ」が消えると同時にオタク臭さも消えちゃっていまひとつ面白くないと思っている。
で、Savage Circus は、サウンド的には昔のオタク丸出しな Blind Guardian を思い出させるし完成度も高いんだが、歌詞がちょっと弱くないか?
まあ、メタルで歌詞の内容を求めるのは間違ってるんだが、より上を目指すなら、そういうところにも気を配って欲しいと思う。それで喜ぶ人は少ない気もするけど。
とりあえずサウンド的には文句の付けようが無いので、Savage Circus の次の作品に大きく期待。