ThinkPad X60s に Debian GNU/Linux 4.0 (etch) をインストール
ThinkPad X60s に Debian GNU/Linux 4.0 (etch) をインストールしてみた。*1
とは言え、基本的なインストールは有線 LAN (e1000) 経由なら特に詰まることもなく、普通に終了。Xorg も i810 ドライバで普通に起動した。
少しだけひねりが必要だったのは、以下の 2 つ。
無線 LAN
私が購入したのは Intel 3945ABG (MIMO 非対応) が搭載されているモデルだったので、non-free/contrib セクションから ipw3945 および関連パッケージをインストール。
$ sudo apt-get install ipw3945-modules-2.6-686 ipw3945d
ipw3945 モジュールをロードして /etc/init.d/ipw3945d を実行したところ、eth2 として認識された。
無線 LAN そのものの設定は、個人的事情により ESS-ID で使い分ける必要があったため、/etc/network/interfaces は以下のようになった。
(中略) mapping eth2 script /root/bin/scan-essid.sh map WLAN1xxxxxx wlan-station1 map WLAN2yyyyyy wlan-station2 iface wlan-station1 inet dhcp wireless-essid WLAN1xxxxxx ... (中略) iface wlan-station2 inet dhcp wireless-essid WLAN2yyyyyy ... (以下略)
また、/root/bin/scan-essid.sh はこんな感じ。
#!/bin/sh -e iface="$1" essid_list=$(iwlist $iface scanning 2>/dev/null | sed -n -e '/^ *ESSID:/ { s/.*:"\(.*\)"/\1/; p }') while read id scheme; do for essid in $essid_list; do if [ "$id" = "$essid" ]; then echo $scheme exit 0 fi done done exit 1
RTC
/sbin/hwclock を実行すると、時刻を読み出せずに `select() to /dev/rtc to wait for clock tick timed out' というエラーメッセージが出力されるという症状に見舞われた。これに加えて、ハードウェア時計を JST にしているため*2、起動時にシステム時計が 9 時間ずれる現象が発生した。
試行錯誤と Google 検索の後、`hwclock --directisa' と実行すれば時計が読めることが判明。ついでに、rtc モジュールを rmmod した場合も大丈夫なことが判明。
結局、/etc/modprobe.d/local に `blacklist rtc' と書いて解決。